ズーノーシス・人獣共通感染症

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ズーノーシス・人獣共通感染症

ズーノーシス人獣共通感染症〜ペット☆犬をモット知ろう

 人と動物との間で感染する病気 ズーノーシス・人獣共通感染症 について
 
  動物(ペット)といっしょに暮らすうえで、
  お互いの健康を維持するために、ぜひ、知っておきたいことです。
 
  動物から感染する病気がある・・・、と聞くと
  何か怖いと思うかもしれませんが、恐れることはありません!
 
  どれも正しい知識があれば、ほとんどがふだんの日常生活において
  予防できるものばかりです。

  
1.
回虫症
2.
皮膚糸状菌症
3.
人インフルエンザ
4.
エキノコックス症
5.
トキソプラズマ症
6.
狂犬病
7.
エルシニア症
8.
猫ひっかき病
9.
オウム病
10.
Q 熱
11.
パスツレラ症
12.
ノミ刺咬症
ポイント    

   全世界に840種類以上あるといわれているズーノーシスですが、
    日本においてはその内の60〜80種類が問題対象となる、とのことです。
 
   そして、さらに家庭どうぶつ(ペット)が問題となるケースは、さほど多くなく、
    死に至るような病気はまれで、そのほとんどが感染しても治療で完治できるとのこと。

   動物と共生するうえで必要以上に不安を感じさせたり警告するものではありません。
    共生するためにはこれら事実を知り、「
動物と共にお互いに健康に過ごすための
    
正しい知識を人が知ること」を目的とするページです。
 
   いち部の資料はPDF形式です
    PDF閲覧・印刷用ソフトはこちらから無償で入手できます 
 

感染源となりえる主などうぶつ(ペット)と人
 
※ どうぶつはペットとして一般的に飼われている生きものをピックアップしたものです
 
          
 いぬ   ねこ   うさぎ   とり   フェレット  ヒト
 
 
環境省 「人と動物の共通感染症に関するガイドライン」より
 

 
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家庭どうぶつが感染する問題ケースとして、よく知られるズーノーシスのおもな病名
1. 回虫症
 
感染源
 
   
 
特 徴
 
  感染したどうぶつの排泄物の中にある回虫の卵が、排泄物の世話をする人の手から
  経口感染することがあるという。
 
  ※犬や猫が感染するケースとして
 
    感染した動物(犬や猫)が草地でウンチを排泄
     ↓
    ウンチと共に回虫の卵が草に付着
     ↓
    犬や猫が回虫の付着した草を咬んだり(舐めたり)、食べたりする
     ↓
    犬や猫の口から体内に回虫の卵が入りこむ
 
   という場合が少なくないそうです。
 
  また、イヌ・ネコ回虫に感染した家畜の肉や内臓などを生で食して感染することも
  あるという。
 
  幼児や老齢者、免疫力の弱い人は感染しやすいので注意をする。
  感染後に回虫が臓器や脳に達すると極めて危険な状態になる。
 
  イヌ・ネコ以外にもアライグマも回虫を保有するとされ、経口感染により、重い障害
  となることもある。
 
症 状
 
  ヒト
 
   発熱する。 重度の場合は失明したり、脳炎を発症するという。
 
  どうぶつ
 
   症状が無い、もしくは下痢や吐くなど消化器の障害が見られる。
 
 
予 防
 

   動物病院で定期的な検診
 
   動物(犬や猫)の
ウンチが落ちている草地の場所(本来、このようなことはあっては
    ならないのですが、
残念ながら今の日本は一部のマナーの守れない人のために、
    
決して少なくないのが現状のようです)での散歩などは、飼い主さんが十分に注意する
 
   排泄物の後始末のあとや遊んだあとは、手をよく洗う
 
   ペットに生肉を与える場合は注意(安全で信頼できる入手もとであること)、
    ヒトは加熱した肉を食する
 
   ペットの食器類やトイレは定期的に熱湯消毒(またはそれにかわる方法で消毒)

 
 
おなかの虫について もう少し詳しく
 
 腸内に寄生する虫
 
  犬・猫回虫、瓜実条虫、鉤虫 など
 
 
 感染するおそれのあるケース
 
 ▼ 感染した動物のウンチ
 
   ウンチには卵がたくさん含まれている。
   愛犬や愛猫が、うっかり、そのウンチのニオイを嗅いでいるときに、
   感染する場合もある。
 
 ▼ 感染動物の口、肛門の周辺
 
   愛犬が、感染している犬や他の動物にあいさつ(スキンシップ)しているときに
   口や肛門から感染する。
 
 ▼ 公園の砂場
 
   土の中や砂場には鉤虫の幼虫や卵が潜んでいることもあるという。
   うっかり、入り込んで遊んだりすると口や皮膚から体内に入り込む場合もある。
 
 ▼ 母犬、母猫の体内
 
   母体にもともと寄生虫がいる場合、胎盤や母乳を通して子犬、子猫に
   感染してしまう場合もある。
 
 
 予防の手段として
 
  ● 定期的な検診による感染有無の確認
 
   万が一感染が確認された場合は、すみやかに駆虫の処置をおこなう。
 
  ● 予防を目的とした駆虫薬の定期的な投与
 
   − 参考 −
 
   アメリカ疾病予防管理センター(略称:CDC)の推奨する
   定期的に駆虫の処置(薬の投与など)をおこなうガイドライン。
 
   ・生後2週間〜3ヶ月齢まで:2週間ごとに1回
   ↓
   ・生後3ヶ月〜6ヶ月齢まで:月に1回
   ↓
   ・生後6ヶ月齢以降    :3ヶ月に1回(年4回)
 
2. 皮膚糸状菌症
 
感染源
 
     
 
特 徴
 
  皮膚糸状菌という細菌に感染して円形に脱毛する。
 
  湿った環境で起きやすく、イヌ・ネコの場合は犬小胞子菌、うさぎは毛そう白癬菌
  に感染するという。
 
  抗真菌薬で、どうぶつもヒトも治療できるとのこと。
 
症 状
 
  ヒト
 
   円形の赤い発疹ができたり、水ぶくれができたりする。
 
  どうぶつ
 
   症状が無いこともあるが、多くの場合はカユミがともなう円形脱毛を起こす。
 
予 防
 

   ペットのいつもの居場所は清潔にして通気を良くしておく

 
3. 人のインフルエンザ ( ヒトが動物にうつすケース )
 
感染源
 
 
 
特 徴
 
  フェレットはヒトのインフルエンザに感染するという。
  (イヌやネコがヒトのインフルエンザに感染した症例は無い、とされています
 
症 状
 
  ヒト
 
   発熱して、悪寒・咳・頭痛・喉が痛む、など。
 
  どうぶつ(フェレット)
 
   おもに発熱と咳がみられ、症状がヒトの場合と似ている。
 
予 防
 

   ヒトがインフルエンザにかかっているときは、接触をひかえる
 
   接触(世話)するときは手を洗い、マスクをする。
 
4. エキノコックス症 ( ヒトは死に至る危険性がある )
 
感染源
 
 ( → )
 
特 徴
 
  エキノコックスは北海道に見られる寄生虫(南下する恐れがあると危惧されている)
  一種で、エキノコックスに感染したキツネが虫卵を含むウンチを排泄し、そのウンチを
  野ネズミなどが食べてしまうことにより感染が拡大するとされる。
 
  感染した野ネズミをイヌが捕獲(食べる)することでイヌの体内で成虫化する。
  そして、そのイヌの排泄物でさらにヒトに感染するという。
 
  また、キツネの生息する地帯では、それらの排泄物から流れ出た虫卵を含む生水を飲み、
  幼虫に感染することもある。
 
  感染の特徴として、イヌ同士、ネズミからヒトへは感染しないといわれている。
 
症 状
 
  ヒト
 
   初期の症状は無いとされ、長期に潜伏し10年以上経過してから「肝腫大」で
   死亡することもあるという。
 
  どうぶつ
 
   症状が無い、もしくは下痢をする程度であるという。
 
予 防
 

   キツネや見知らぬ犬、野犬との接触を避ける
 
   危険地帯と目されるところでのノーリードは避ける、ネズミなどを口にさせない
 
   生水や野草類を口にしない
 
   感染する恐れに心当たりがある場合は健康診断や定期検診で予防を心掛ける
 
5. トキソプラズマ症
 
感染源
 
 
 
特 徴
 
  病原体はトキソフラズマという寄生虫であり、生肉やネコの排泄物から感染するという。
 
  健康体であれば問題ないが、抵抗力が弱い(低い状態)ときは注意する必要があり、
  感染するとリンパ節が腫れたりする。
 
  エイズ患者や妊婦のかたなどは注意が必要で、妊娠初期に感染すると、流産や胎児への
  影響が心配されるとのこと。
 
  ネコから感染するよりも生肉を食べることでの感染ケースがほとんど、とのこと。
 
症 状
 
  ヒト
 
   通常は症状が無いというが、重症になると水頭症や脳炎を発症する。
   また、妊娠中の場合は流産を引き起こすこともあるという。
 
  どうぶつ
 
   通常は症状が無い。 対抗力の低い子猫の場合には、呼吸困難、視力障害、神経症状
   などが現れることもある。
 
予 防
 

   ペットに生肉を与える場合は注意(安全で信頼できる入手もとであること)、
    ヒトは加熱した肉を食する
 
   生肉を切った包丁は洗ってから、次のものを切る
 
   ネコ(イヌ)に口移しでごはんを与えたりしない
 
   ネコの排泄物に直接、触れないように注意する
 
   ゴキブリやハエの駆除
 
   ふだん室内に居る飼いネコが外に出てから暫くして戻ってきたなどの場合は、
    拾い食いや他のネコ(動物)との接触などの痕跡有無を確認し、
    気になる場合は動物病院で検診を
 
   ネコを飼われているかたは妊娠前後の検診
 
6. 狂犬病 ( ヒト、どうぶつ共に確実に死に至る )
 
感染源
 
       
 
特 徴
 
  狂犬病ウィルスに感染したどうぶつからの咬み傷により、すべての哺乳類に感染する。
 
  唾液中の狂犬病ウィルスが傷口から体内に入り、神経が冒され脳に至ると、
  沈うつや麻痺などの神経症状が現れ、やがて死に至る。
 
  毎年の予防注射などでもっとも知られている悪名高き感染症ですが、
  日本においては記録上、1957年以後は発症していないという。
  (海外輸入感染を除く)

 
  ただし、アジアにおいては犬や野生動物が原因で発生している地域国は多数あり、
  アジア以外の各国でも世界規模で発生している感染症です。
 
  厚生労働省のHPより
     
  ↑クリックすると拡大版PDFファイルが開きます
 
  輸入動物を通じて感染する、あるいは、海外の旅行先で感染した動物に咬まれて
  うつる可能性もあります。
 
症 状
 
  ヒト
 
   沈うつ、興奮、体の痙攣や麻痺を起こし死亡する。
 
  どうぶつ
 
   ヒトの症状と同様に死亡に至る。
 
予 防
 

   狂犬病のワクチン接種をする
 
   発生地域への海外旅行などのときは、ヒトも予防接種する
 
   見知らぬどうぶつとの安易な接触は避ける
 
7. エルシニア症
 
感染源
 
     
 
特 徴
 
  病原体はエルシニア菌という細菌であり、食中毒を起こすという。
  
  ブタや牛の腸内にいることが多く、ヒトが生肉を食べたりして感染するケースが多い
 
  また、健康なイヌやネコであっても排泄物の中にいることがあるという。
 
症 状
 
  ヒト
 
   強い腹痛、下痢、発熱、発疹などが出る。
 
  どうぶつ
 
   通常は症状が無い。 腸炎を起こすことがあるという。
 
予 防
 

   ペットに生肉を与える場合は注意(安全で信頼できる入手もとであること)、
    ヒトは加熱した肉を食する
 
   排泄物に直接、触れないように注意する
 
   排泄物の後始末のあとや遊んだあとは、手をよく洗う
 
8. 猫ひっかき病
 
感染源
 
 ( → )   
 
特 徴
 
  バルトネラ菌という細菌に感染したイヌやネコから、引っかかれたり、咬まれたり
  して感染する。
 
  ヒトが感染すると発熱、リンパ節が腫れるなどの症状があるが、感染している
  どうぶつのほうには、とくに症状らしい症状がみられないという。
 
  そのため、発見が遅れることもあるが抗生物質で治療が可能とのこと。
 
  バルトネラ菌自体の媒体はノミが多く、ノミが活発化する7〜12月に発症率が
  高くなるという。
 
症 状
 
  ヒト
 
   発熱、リンパ節が腫れるなど。
 
  どうぶつ
 
   多くの場合が症状は無い。
 
予 防
 

   イヌやネコに専用のノミ駆除薬の投薬
 
   ツメを切るなど、こまめに手入れしてあげる
 
   イヌやネコによって傷が付いたときは必ずよく消毒する
 
   排泄物の後始末のあとや遊んだあとは、手をよく洗う
 
9. オウム病
 
感染源
 
 
 
特 徴
 
  病原体はオウム病クラミジアで、感染している鳥の排泄物から病原体を吸い込む、
  鳥に口うつしでごはんを与える、鳥から咬まれる
などでヒトが感染するという。
 
  30歳以上の成人に多く発症し、風邪に似た症状がみられるが、風邪とは違うため
  風邪薬はまったく効力が無く、専用の抗生物質で治療できる。
 
 
症 状
 
  ヒト
 
   感染してから1〜2週間で発熱、咳がでる。
   肺炎や髄膜炎を発症することもあるという。
 
  どうぶつ
 
   多くの場合が症状は無い。 羽毛を逆立てる、下痢をする、ことがある
 
予 防
 

   鳥に口移しでごはんを与えたりしない
 
   ウンチなどの排泄物はこまめに掃除する
 
   世話や触れたあとには手を洗う
 
10. Q熱
 
感染源
 
   
 
特 徴
 
  病原体はコクシエラ菌という細菌で、感染したどうぶつは、ほぼ無症状であるという。
 
  ヒトが感染した場合は発熱や倦怠感などで、これらの症状からQ熱と特定することは
  難しいという。
 
  倦怠感が長く続いているヒトの一部から、コクシエラ菌が発見されることもあるが、
  感染源は広く、ペット、家畜、野生動物、野鳥、ダニ類などからも感染するとのこと。
 
  現在、ヒトもどうぶつも抗菌薬で治療ができる。
 
症 状
 
  ヒト
 
   39度近い高熱が出たあとに微熱や倦怠感、疲労感が続き、なかなか抜けない。
 
  どうぶつ
 
   無症状です。 死産や流産が起こることがあるという。
 
予 防
 

   口移しでごはんを与えたりしない
 
   世話や遊んだあとには手を洗う
 
11. パスツレラ症
 
感染源
 
     
 
特 徴
 
  病原体はパスツレラ菌(口腔内正常細菌)という健康なイヌやネコの口腔内にいる細菌。
 
  健康なイヌ、ネコが普通に保有する細菌であるため、抵抗力の弱いヒトは注意する必要
  がある。
  イヌやネコに咬まれたり、引っかかれたりすることで感染するケースと、空気中の菌を
  吸い込んで感染するケースがあるという。
 
症 状
 
  ヒト
 
   外傷の感染では、疼痛、傷口の周囲が腫れる、化膿する、赤くなるなど。
   空気感染では、風邪、肺炎、副鼻腔炎、耳炎、などの症状がみられるという。
 
  どうぶつ
 
   無症状、もしくは呼吸器系の症状がみられる。
 
予 防
 

   過剰なスキンシップは避ける、特に幼児や老齢者、慢性疾患を抱えているなど
    抵抗力の低いヒトは注意をする
 
   部屋をキレイにして、空気を清潔に保つこと
 
   ヒトを引っかく、咬むなどをさせない
 
12. ノミ刺咬症
 
感染源
 
→ )   
 
特 徴
 
  イヌやネコはノミに刺されると皮膚炎や貧血を起こすという。
 
  ヒトは皮膚炎のほかに、ノミの卵が口から入って条虫が寄生し、
  胃腸障害を起こすこともあるとのこと。
 
  ノミがどうぶつに寄生すると、その寄生した部位や成長により姿を変化させるため、
  駆除薬などで排除する。
 
  また、ノミはパルトネラ菌の媒介にもなり、猫ひっかき病にも注意する必要がある。
 
症 状
 
  ヒト
 
   ノミに刺された部位に痒みや、卵が口から入ると胃腸障害を起こすこともある。
 
  どうぶつ
 
   皮膚炎や貧血。
 
予 防
 

   予防のためにノミの駆除薬をあらかじめ投薬する
 
   ノミなどの害虫を寄生しにくくするアロマセラピー、ホメオパシーなどを
    取り入れてみる
 
   どうぶつがいつも居る場所や寝床は清潔にしておく
 
   ノミを見つけた場合は、つぶさずに、洗剤入りの水に入れて駆除退治する
 
 
 
 ポイント
 
ズーノーシスのほとんどは、正しい知識があれば予防することができる
  むやみ恐れたり、怖がる必要はない
 
死に至るような病気はまれで、そのほとんどが感染しても治療で完治できる
 
ズーノーシスは、どうぶつの症状が少なく、ヒトに症状がでることのほうが多い
 
ヒトに疑わしい症状が出たとき
 
発熱や皮膚炎などで原因に心当たりがないとき
 
   ズーノーシス感染の可能性を考えてみる
 
 
病院に行くとき
 
   症状に合う病院探しと受診
 
   どうぶつと共生(どうぶつを飼っている)の有無やライフスタイルを伝える
 
 
治りが遅い(悪い)と感じたとき
 
   しばらくしても変化がない復調しないときは、別の病院で受診し、他の医師の
    話しも聞いてみる
 
   どうぶつ(ペット)も獣医さんに診てもらう
 
 
専門や詳しい病院での受診
 
   ズーノーシスに詳しい病院を探して受診する
 
 
大きな総合病院
 
   感染症科があれば受診してみる
 
 
どうぶつ病院へ行く
 
   ズーノーシスの可能性を検診してもらう

 
 
− 参考情報 −
 
 環境省 「人と動物の共通感染症に関するガイドライン」 平成19年 3月 [PDF 1,220KB]
 
   もう少し詳しく知りたい人はぜひご覧になってください
 
 【参考資料】PAFE japon no.6 2007 spring ズーノーシス・フリーな暮らし方

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